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複雑化する社会課題をみんなで解決するために。~実践知をひらくブックレット公開~

多くの企業が社会課題の解決に取り組む昨今。富士通もデザインとテクノロジーによる社会課題の解決を目指して、さまざまなプロジェクトを立ち上げ、試行錯誤を繰り返しながら実践を積み重ねてきました。今回、そこから得た知見、プロセスなどをまとめた実践ブック 「社会の課題をやさしく、ながく解決していくために。」を公開しました。皆さまが抱える社会課題の解決、ビジネスとの両立にお役立ていただけるよう、富士通が具体的にどのようなアプローチをしてきたのかをご共有します。

<実践ブックレット>
「社会の課題を やさしく、ながく 解決していくために。」(pdf)


ビジネスを通してサステナビリティを実現するためには

環境問題や経済格差、少子高齢化など、深刻な社会課題が数多く存在する現代社会においては、企業をはじめとするあらゆる組織にサステナビリティ(持続可能性)の実現が求められています。しかし、実際にアクションを起こそうとすると、社会性とビジネスの両立という壁が立ちはだかり、具体的に何をしたらいいのか分からない……という方も多いのではないでしょうか。

富士通は、これまで新潟県佐渡市での「食」を中心とした共創プロジェクト や、徳島県三好市での日本酒づくりプロジェクトなど、現地での一次情報を大切にしながら地域の課題解決に向けた取り組みをしてきました。そうした実践を通して、富士通なりに感じて得た知識や手法をまとめたのが今回のブックレットです。人間中心のデザイン視点で社会課題を捉え直してきた私たちの実践知を共有することで、皆さまの共創的かつ自律的な取り組みに役立ててほしいと考えています。

また、私たちは先日、「SUSTAINABILITY TRANSITION BY DESIGN」というリサーチレポートを公開しました。多くの人に私たちの学びを共有し、一緒に社会課題について考え、対話を始めるきっかけにしたいという思いは共通していますが、こちらは大切にしたい考え方や仮説を体系的に紹介している、より概念的なもの。今回のブックレット「社会の課題をやさしく、ながく解決していくために。」は、より実践向けの内容となっています。


実践プロジェクトでの具体的なアプローチを共有

このブックレットでは、富士通デザインセンターによる実践プロジェクトを例に、社会課題プロジェクトにおけるワークフローや具体的なTipsを紹介しています。ここからは、その概要をお伝えします。

●富士通が考える社会課題のための4つのフロー

富士通では、社会課題を解決するために大きく4つのフローを設けています。

①課題のドリルダウンと仮説設定
②仮説課題の検証と解決策の考案
③解決策の検証
④ビジネスモデル・エコシステム化

各フローにおいて、必要なマインドセットはもちろん、フィールドワークやデスクリサーチといった具体的な手法・ツール、アウトプットなどを紹介しています。

●エコシステムを築くための3つの要素

社会課題の解決には、エコシステムの形成が不可欠です。富士通が思い描く、エコシステムを築くための要素を3つにまとめています。

①企業や団体などコミュニティ同士がオープンにつながること
②「つくったら終わり」「一度きりの解決」にしないこと
③ビジネスとして利益を生み出すこと


●プロジェクトメンバーの声

実践プロジェクトに携わった富士通社員や共創メンバーら計4名による、リアルな所感や今後の展望などのコメントを紹介しています。


より良い未来のために、アクションを続けていこう

私たちも、社会課題を解決するために模索している道半ば。これからも、実践を継続していきたいと考えています。この実践ブックが、能動的なアクションを起こしたいと思っている皆さまと共に考え、対話するきっかけになれば幸いです。ぜひ一緒に、より良い未来に向けてアクションを起こしていきましょう。


<実践ブックレット>

「社会の課題を やさしく、ながく 解決していくために。」(pdf)


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